昨日、けっと君が4歳になった。
と言うことは、ママの病気がわかってから、ほぼ4年がたったって事だ。
正確には、4年と1ヶ月。
その前の具合が悪い時期を入れれば、ほぼ5年。
もう、そんなにたってしまったんだなぁ・・・
あの頃に、すでに今のこの事態は、決まってたんだろうか。
広く海外まで探しても、ママの腫瘍タイプはほとんど症例がない。
そして、少ない症例で助かった人は、皆無。
最初から、未来は決まっていた。
それを何とかしたくて、必死にあがいた。
でも、似たようなタイプで闘病中の入院患者さん達も、次々に旅立たれていった。
気がつけば、いつも似た様なタイミングで入退院をしていた顔見知りの方までもが、いつの間にか見なくなっている。こっそり看護士さんに尋ねてみると、実は・・・
そんなことの繰り返しだった。
ママは、よく頑張った方だった。
寛解するタイプの腫瘍もあるのに、ママのはそうじゃなかった。
たまたま、周りにいる患者さん達も、そういうタイプの方が多かった。
いや、いつの間にか見かけなくなった方達の中には、きっと寛解して自宅へ戻られた方も多かったろう。
今元気にしておられることを、願ってやまない。
皆さんが家族の元で心安らかな時間を過ごされていることを、願ってやまない。
さっき、祭壇の遺影に、けっとが4歳になったことを報告してきた。
ママの笑顔は、いつもと変わらない。
もしママが生きてたら、きっとお祝いのケーキを焼いてくれただろう。
そのための道具達は、使ってくれる人もなく、長く棚にあって埃をかぶるがままだ。
この先、ずっと、けっとの誕生日を迎える度に、こうしてママを思い出し続けるのだろうか。
ママを思い出すことそれ自体は嫌なわけではないけれど、ちょっち・・・
お風呂で髪を切った。
結婚してからはママにずっと切ってもらってきたけど、ママが病に倒れてからは、毎回自分で切っている。
子供達は、床屋というものの存在を知らない。
こちらも、僕が切ってるから。
そして今日は、少し切りすぎた。
一部分だけ、短くなりすぎた。
ママがいたら、こんな失敗はないのになぁ。
頑張って、散髪の腕を磨くか!
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