「ぱぱー、もうくじになっちゃうっ!!」
「え~、まだでしょ」
「だって、ながいはりが1で、みじかいはりが6だもん!おいてかれちゃうよ~!!」
朝ご飯のおにぎり握りしめて、じたばたしてるけっと君。
「逆だ。ながいはりが1で、短い針が6。まだ6時5分だよ」
「じゃぁ、まだ9じにならない?」
「全然ならない」
9時になっちゃう要素が微塵もないんだが・・・
「ぅあ・・・・」
「どした、けっと?」
「あめふってる。てるてるぼーずつくったのに・・・」
相変わらずおむすびをかじりながら、窓から外を眺めるけっと君。
あらら、雷まで鳴り出した。
「おへそかくせ!」
「ふやっ」
「もういいぞ、けっと隊員!キヲツケッ」
キヲツケしながら、けっと隊員、
「ぱぱー、きょう、うみがめいくかなぁ?」
「どうかねぇ?」
「あめふってるから、いかないか」
「いかないかもねぇ」
「じゃぁ、みかちゃんとあっそぼ~っと」
な!?
いやにあっさりしてやがんな、けっと。
楽しみにしてたんじゃなかったのかよ?
期待されまくってたウミガメの立場は・・・