来月は、お袋とじいちゃんの何回忌だかの法要がある。
その翌週には、ママの初盆だ。
聞くところによると、今年一度に夫婦二人の初盆の家もあるとか。
奥さんが老衰でなくなり、旦那さんが跡を追ったとか・・・
去年のお盆に起きた、ゆめの溺水・・・
あの時、死にものぐるいで助けた。
『冗談じゃない、ゆめはこんなところでまだ終わるはずじゃない!ここで死ぬなんて間違ってる!』
そう思いながら、必死で心肺蘇生をした。
その甲斐あって、ゆめは助かった。
もしあの時助けられなかったら、僕も妻と愛娘二人の初盆を、いっぺんにやる羽目になってたんだな。
いやいや、ママの四十九日の前夜、いきなり死にそうな苦しみに襲われた。
もしあの時僕も死んでたら、喪主はじいじで葬式か。そして息子夫婦の初盆を、じいじがやらなきゃいけなくなってたかもしれないんだな。
そう思うと、恐ろしい。
ママが闘病中は、ずっとゆめも調子悪かった。
いつ発作を起こして救急搬送されるかわからない毎日。
あの頃は、朝目覚めるのがいやでいやで仕方なかった。
今日は発作を起こさないくれ、今日は何事もなく終わってくれ。毎日、そう願っていた。
今は、朝起きるのいやじゃないし、むしろ楽しく目覚めている。
疲れは毎朝残ってるけどね。日に日に疲れ方がひどくなってきてて、この頃は朝の暖機に1時間は必要な感じだ。目薬を必ず挿さないとものが見えない、朝飯さっさと食べないと、頭が全然起きない。
子供らを起こす時間は、朝5時半から6時の間と決まってる。だから僕の暖機は後ろへ伸びる代わりに、早起きの方向へ行く。疲れがひどくなってるのに、ますます睡眠時間が減るという悪循環じゃな。
それでもね、起きて仕事行くのが楽しいですよ。
あんとき死ななくて、ほんと良かったよ、俺。
死ななかったおかげで、今日はゆめのストレッチャーにつける棚を設置できた。
サイズぴったり☆
固定しないとぐらつくかなとか、フレームが当たるところにクッション剤入れないと、動かす度に音が出るかなって思ったけど、全然必要なかった。
表面はクリヤー塗装だけど、フレームに当たるところだけはアクリル系の皮膜塗装してある。それが滑り止めにもなってるので、元からサイズがぴったりなのもあって、がたつきはゼロ。
縁につけた転落防止の枠も、何となく模様を彫り込んである。
その上に寝ているゆめには見えないだろうけど、良いできですよ、ゆめさん。
まだまだ。
いろいろなことが、まだまだなんだよ、良い意味でさ。