ゆめの始業式を終えて帰宅したら、まだ時間が早かったので誰もいなかった。
せっかく早くに帰ってきたのだからと、まだたくさん木がおいてあるお宅へいただきに行ってきた。
それを終えて帰宅したら、たったが帰ってきてた。
宿題やったらすぐに、5時まで遊びに行くという。
この時点で、3時55分。
宿題は、まだたくさんありそう。
たぶん、お友だち達はもう集まって遊んでいる。
彼らが一体いつ宿題をやって、何時就寝なのかは知らないが・・・果たしてほんとにいつやってるんだろう?
子供は、遊ぶのが仕事。
子供時代は、たくさん遊んだ方がいい。
たったが言いつけを守って、宿題やってから遊びに行くのは正しい。今のうちに、宿題をやってから遊ぶ習慣を付けることは、誠に正しい。
だが・・・
「たった、もう4時に近いから、先に遊んでこい」
「え?いいの?」
「いいよ。帰ってきたら、ご飯が出来るまでに宿題やれ」
「ありがとう~」
たったは、すごく嬉しそうにお礼を良い、おもちゃをいくつか掴んで、走って遊びに行った。
ママが頭のスクリーンに笑顔で出てきた。
『それでいいよ』って言ってる気がした。
約束通りに5時に帰宅したたった。
それまでに宿題をチェックしたが、既にやってある宿題のうち、教科書に名前を書くという奴は、ことごとく書き直しレベルだった。
ミミズがのたくったなんてモンじゃない。
偏と作りが離れすぎてて、何が書いてあるのかすらわからない。
従って、まずは名前書きから。
全部消して、さぁ書け と思ったら、いきなり鉛筆折れた。
筆箱の中のも、折れてるか、もう短くて使えないかのどちらか。
さきに、鉛筆削りだ。
たったは、削るのが上手。
ほんとにうまい。
うちの高校生とは比べものにならない。
僕と比べても、3歩及ばないくらいにまでうまくなった。
それを褒めたからか、名前書きも丁寧にゆっくり書いて、すごく上手にかけた。
早くに帰ってきてて、しかも明日は休日。
心に余裕があるからか、何も叱る案件がないからか、はたまた、たったが言いつけを守ったことで気が良くなったか、全くいらいらしないで、にこにこしながら色々話しながら、鉛筆を削り、名前書きをした。
ゆっくりした、のんきな時間。
こんなの、いつ以来だったろうか・・・