老眼

昨日の夜やってた番組で、丸岡いずみ元キャスターの鬱克服の様子を再現していた。
なるほど、鬱って壮絶なんだな。
いや、前からそれは知ってるけど、自分がPTSDの診断もらってからは初めて見たので、こうなってみて得心がいったり共感する部分は増えた。


んでも、見るのは辛かった。
ゆめを思い出してしまったし。

以前なら、思い出しかかるだけでフラッシュバック起こしてたんだから、様々なゆめが苦しんでる場面を思い出せるようになっただけ回復はした。
それでも、僕のせいでゆめが苦しい思いをした、僕が苦しめたっていう責める気持ちがわき上がり、それを抑える自分が別にいて、すぐに激しい頭痛が始まった。
今までに経験したことがない箇所が激しく痛んで、テレビなんか普通には見てられなかった。
時間も時間だしさっさと寝れば良いものを、結局最期まで見てしまった。
最期には、楽になる様子が描かれることを知ってたので、そこまで見たかったんだよね。
でも、彼女の呈した症状が、なんだか伝染してくるような気がしてかなり恐ろしかった。


久しぶりに、デパス飲もうかと思ったけど、もうあとは寝るだけだし、テレビさえ消せば済む話だしと思って、眠剤だけで寝た。
嫌な夢見た。
一人で旅行を楽しんだあげくに、ものすごく大切なモノを電車の中に置き忘れた夢だったよ。
なんだか、現状を表してるみたいで、ほんとに嫌な夢だった。
僕のPTSDは確実に良くなってるとは思うが、まだ完全ではないな。
いつまで続くのだろう。


彼女は、逃げ込める場所があって、良かった思う。
僕にはない。
仕事休んで休みたい気持ちは強いけど、それはできない。
今の生活を捨てて逃げ込める場所は、ない。
今となっては、まだまともだった頃のママが言った一言、
「辛かったら、仕事辞めちゃってもいいよ」
あれは、僕を気遣うという意味以上の、とてつもなく深い愛情だったとわかる。
あの頃は、逃げ込もうと思えば逃げ込める場所があったんだな。
その言葉がそうだってことを、全然気付いてなかった。
もっとも、あの頃の僕ならたとえそれに気付いてたとしても、たとえどんなに辛く苦し状況でも、その手段を選ぶ可能性はゼロだったけど。

失って初めて気付くことって、多いなぁ。
そして、そうしたことってもちろん、もう取り返しが付かなくて、たいがいかけがえがない。
目の前にある幸せが見えにくいほど、人の意識は老眼様なんだな。
考え方の老眼鏡、手に入れて良かった。
失ってしまったモノは取り返しが付かないし、それに気付くことの辛さもあったりはするけど、少なくとも、まだ手元にあるモノはよく見える。







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