毎日かけ算暗唱の宿題が出てるたった。
だいたいは、お風呂でやる。
そもそも、お風呂の壁にはでかでかとかけ算表が貼ってあり、それを使って早くにかけ算の暗唱を成功させたんだ。
そのたったの真似をして、けっとがかけ算を読みたがる。
でもけっと君、君はそれ以前に数字が読めないよね？
まだ、年中さんだしね。
「じゃぁ、けっと、まずは数字を覚えなきゃ」
と、たったが言う。
「うんっ」
「けっと、１から１０まで言ってみな」
優しいジャン、たったお兄ちゃん。
でも、けっとはその斜め上を行っていた。
「１から１０っ!!」
そーじゃねーだろって話だけど、僕一人大爆笑。
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