今回たったは嘘をついたが、僕はそれに少し安心もした。
もしかして、僕が怖くて嘘もつけない様になってたらやだなって思ってたから。そうなってもおかしくないくらい、かなりおかしな時期が僕の方にあったから。
いい子を演じなきゃいけない家庭なんて、最低だ。
年齢相応に嘘をつき、年齢相応にくだらないものが好きで、年齢相応にバカチンだ。
その上で年齢不相応に良くやってる。
たったは、いい子だよ。
ところで、たったを叱ってるのも終盤になって、ぬこが来た。
その時間、いつもならとっくに誰かの布団で丸くなってるはずなのに、とたたって降りてきて、ソファーに座る僕の膝にしゅたっと飛び乗り、片手をぽんと僕の胸に当て、じっと目を見つめてきた。
次に一瞬たったの方をチラ見して、また僕を見つめた。
その姿、まんま、
「まぁまぁ、旦那、もうその辺で・・・」
と言ってる。
いつもなら、そんなことはしない。
少し寝に行くのが遅くなってもせいぜいが、薪ストーブの側に座ってじっとこっちを見つめて、早く上に来ないかなぁって思ってる風が関の山。
ヘンなぬこだ、まったく。
ママでも、乗り移ってたか?
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