ありがとうを伝えたい人

ゆめパパ

2024年03月14日 21:06

長男のときより気が気じゃない感。

と思ってたけど、忘れてるだけだっていうかみさんからの指摘。

う~ん、そうか?

そうかも。





今日は県立高校の合格発表日で、次男の結果がわかる。

ネットで結果がわかるシステムで、志望校のHPへ行き、IDとPWを入れるとわかるんだって聞いてたので、それをメモって持ち歩き、発表の12時を待った。



だって同じ県立高校勤務だから、うちの学校も発表があって、僕は書類取りに来る中学生の駐車場係なんだよねい。

んでも、発表時刻に書類取りに来るわけないので、しばらく同僚たちと談笑しながらネット接続。

しばらくして繋がり、IDやら打ち込みながらなにげに聞いてみた。



「これって、自分の子の結果だけが表示されるんですかねぇ?」

したら、

「違うよ一覧だよ」

って。

何しろネットシステムは今年から運用なので、よくわかってなかった。



「マジすか!?

 やっちまった、終わったわぁー!」



「なになに、どした?」

「まさかのまさか?」



「まさかっす。受験番号わからない・・・」



「それでどうやって知るんだよー」

「なんで肝心の番号しらないのー?」

「こっちが落ち着かないから、おうちにききなさい!」

「っていうか、お家にお子さんいるなら結果知ってるでしょ。聞けばいいじゃん」









実は、僕には一つ、トラウマがある。



教員採用試験は、4回受けた。4回目で受かったわけだが、その時はかなり確かな手応えがあった。随分前に書いたが、木工用ボンドのおかげで合格したんだわ。

ただ絶対受かってるはずという確信を持ってた合否判定の日。結果は封書で届く。

とっくに結婚して実家とは別に住んでたんだけど、どういうわけかこの時は結果の封書を実家に届くようにしてたんだ。

で、実家に行ったらおふくろが開口一番

「おめでとう」

っていうから



と思ったら、おふくろの野郎、封書を先に開けて中身見てやがった!

このクソ女ー!



罵声を浴びせたりはしなかったけど、この一間ですっかり不信感を持ってしまい、自分が受かったことをどうしても信じることができなかった。

ので、真夜中にママと長女と一緒に、高速飛ばして県庁まで見に行ったよ。掲示されてたからね、当時。

で、たしかに自分の番号があると確認し、やっと信じることができた。

夜景大好き女で夜の運転にめっぽう強いママも非常に喜び、帰りは元気いっぱいに運転を代わってくれた。



非常に嬉しい夜だった。

帰り道、真夜中でも混み合う一桁国道を走りながら、交差点の赤信号で停まった時、すぐ横の中華料理屋でお祝いが行われていたを見た。

広い駐車場に軽自動車が1台止まっていて、そばに運転手と、周りに10数名の人たち。

みんなで運転手の人にバンザーイとか拍手とかしてた。

多分僕と同様なにかすごくいいことがあり、仲間たちに祝ってもらったんだろう。

そんで、今から帰宅するんだね。

ウンウン良かった良かった。

勢いよく発進した軽自動車。



勢い良すぎないか?



交差点を渡ろうとしたその時すでに信号が変わっていて、対向先頭のダンプが走り出してた。

そこへ勢いよく突っ込んだ軽自動車が、激しく激突!



うわぁ~・・・・



その後のことは知らんが、あれはただではすんでないだろうな・・・



そんな事があった。

だから、自分の目でしっかり確認したかったんだ。

自宅に電話すると、次男が出た。

番号を聞き電話を切り、すぐ一覧を確認すると、













あった!



あったよ!



ちょっと背伸びした感のある進学校だったから、受かるかどうかかなり不安だった。

内申点だけ見たらもう一つ上の学校でも良かったくらいだけど、合格してからついてくのに不安がったからひとつ下の学校にした。それでも内申がオール5でも不合格になった生徒が過去にはいたと聞いてたから、学調が不審だったらかなり危ない。

長男のときより心配してたが、見事合格。

ほんとに良かった。



まだ中学生が誰一人来校してない中、何故か駐車場では「ごうかくおめでとー」とお祝いの声で盛り上がる一角が発生。

皆さんほんとにありがとう。



































いや、ちがうちがう。



ありがとうを伝えたいのはかみさんだ。

継母で、本当なら突き放してもいい関係なのに、徹底的にしつけをしてくれて、ADHDで投薬治療してる次男に必要な手当をしてくれた。

宿題や持ち物の毎日の点検。

忘れっぽい次男のスケジュールの管理の徹底。

いいだしゃきりがないが、再婚してなかったら今日の合格はなかった。



でも、帰宅してそうやって感謝を伝えても、

「たぶん気にしてなかったんじゃないかな」

「どゆ意味?」

「もっと下の高校でもよしにしてたんじゃない。自由にやらせてたでしょ、きっとあなたは」



確かにそうかも知れない。

いやきっとそうだろう。

でも、上級高校に合格した今となっては、こうなる可能性をしっかり作ってくれたことには感謝しかないじゃないか。

勉強する理由は一つ、人生の選択肢を増やすこと、これしかない。

なら、確実に選択肢を増やしてくれたよ。



いくらそう言ってありがとうと言っても、なんか素直に受け付けない。

なんだかね。



日曜日、次男のリクエストで焼き肉食い放題にいいってきますわ。





ちなみに、僕が電話した時すでに合格を知ってた次男は、ちょうど合格通知を受け取りに出かけるところだったらしい。

かみさんに、なんで合格したことを教えてあげないのよって言われた次男、「あ」とだけ。

いやいや、それで良かったんだ。

僕は自分の目で確かめたかったんだから。

一覧は、今でもスマホのキャプチャよ。




ママ、天国から見てるか?
次男も、高校第一志望で合格したぞ。